キンギョの舞

2010/11/09
柏島のメインポイント「後ろ浜」。その見所の一つが通称 ”キンギョ根”
通称”キンギョ根”
サンゴが壊滅的な被害を受ける前は キンギョハナダイが根を覆って 根がオレンジ色に見えたそうです。今でも たくさんいるのですが 昔のことを知っているダイバーに聞くと「これでも 淋しくなった」ということです。
そんな キンギョ根が 『 何かおかしい ! 』
ワイドレンズで臨んだ1本目。特にオスの動きが何だか。。。 
 妙なんです!!
ものすごく落ち着きがないというか 動きがとても俊敏で。
右へ左へ 上へ下へ びゅんびゅんと ものすごいスピードで泳いでいました。
その日の3本目 15時を回った頃でした。天気も下り坂で 水中は ずいぶんと暗い感じになっていました。60mmレンズを付けて キンギョ根の周りを泳いでいると オスが根の上で 激しくダンスをしていました。それを見たときに ふと思い出したことが。。。
以前 タオで たけしさんにガイドをしてもらった時に ベラの仲間の求愛行動を紹介してもらいました。オスのコミカルなダンスと それに答えるメスたちの動きが とても印象に残っています。午後の遅い時間にだけ 求愛行動をするのだと教えてもらいました。柏島でもこんなシーンが見れたらなーと思ったものです。  。。。で 今回の ” キンギョの舞 ” です。その時の記憶が蘇って「 これだー!! 」 
アドレナリン爆発でした \(~o~)/

いつもは カメラを向けると すぐに引っ込むキンギョハナダイが全く嫌がらず 求愛のダンスに夢中。 というか カメラマンが全く目に入っていないという方が適切でしょうか(^_^メ) 
メスのことで頭がいっぱい。メスしか見えないといった感じです。
そんな 状況を目の前にし いよいよキンギョ根のトップ(-8m)に陣取って 撮影のスタートです。
60mmレンズで フレームいっぱいまで簡単に寄れました。フレームアウトするので カメラを引かないといけないくらいでした。オスはいわゆる婚姻色バリバリで メスにアピールしようと必死です。
鰭の美しさを表現したくて ストロボは Full 発光で かりっと絞って パチリ。 
オスがメスの少し上で胸鰭を大きく広げて 可憐にダンスを踊ります。

オスのダンスに そわそわしているメス

メスはそのダンスに魅了され 数匹がオスのすぐ下を ゆっくりと旋回し始めます。じわりじわりと その集団が浮上して そのうちの1匹が オスに近づき 2匹が呼吸を合わせた   その時!!

放精&放卵の寸前


メスの産卵口に注目!
本当に一瞬の出来事です。 次から次へと 相手を変え 何度も何度も オスは放精を繰り返します。
ただただ 脱帽です。あっぱれ キンギョハナダイ(●^o^●)
すーっと浮上するので なかなか 思ったように ストロボが届かず こんな証拠写真になってしまいました。(そのため 少しトリミングしています)
もちろん 次の日の朝も キンギョ根が気になって 偵察です。時間帯の問題なのでしょうか?オスの動きは活発なのですが それに答えるメスはなく 2匹でのラブラブシーンは見ることができませんでした。残念。。。
そこで たけしさんが 黒抜きではなく あえて「スローシャッターで 水面をバックに撮影すると 波紋がアクセントになって いい感じやで」と話していたのを思い出し チャレンジしてみました。シャッタースピードが遅いのと 絞りの関係で ぶれたりピンがあまかったりと なかなか簡単にはいきませんでした。60分近く カメラを構えっぱなしで 気がつけば100分オーバーの連続です。おかげで三角筋と首がバリバリです。

胸鰭全開でダンスに夢中のオス

これまで 全く気にも留めていなかったキンギョハナダイの生態。1年に何回 このような求愛行動が見られるのか?水温や潮の干満がどのように関係しているのか?活発な時間帯は 本当に夕方だけなのか?まだまだ 知らないことばかりです。

観察を続けたい生物が またまた 増えてしまいました。

水温23℃ 最高気温18℃ と 冬を感じさせる柏島でしたが” キンギョ根 ”だけは 本当に熱かった!!








10 コメント:

にゃにゃにゃん さんのコメント...

キンギョハナダイのオスの婚姻色ってこんな色なんですね〜☆
本能の赴くままにこんなにも自分を表現出来るなんて素敵ですね!


話は少し変わりますが…
私は体験ダイビングもファンダイブしたのも“柏島”が初めてでした。
初めて2年前くらいにファンダイブした時密かに

「竜宮城って本当にあるのかも…」

って思いました。
しかし、昔から柏島を知る人に聞けば

「10年前は竜宮城みたいやったのに…今はもう全然やね。」

っておっしゃっていたので10年前はどれだけ綺麗だったのかと
時々想像してしまいます。

ずっと綺麗な海が残せたらいいですね♪

Lapin de mer さんのコメント...

自分もサンゴが被害を受けた後の柏島しか知らないので 昔を知るダイバーの話にとっても興味があります。後ろ浜も年々サンゴが復活して もうずいぶん小さな生物の隠れ家ができてきたね。この調子やと 後ろ浜3.5番当たりのキンギョ根は もうすぐ『竜宮城』状態になるよ! (●^o^●)
しかし オスは よく頑張ってたよ!
めちゃめちゃ ダンス名人なんやで。

カウデルニィ さんのコメント...

「うーーん」

キンギョハナダイの産卵シーンは自分もまだ見たことないです。
ベラとかはシーズンになるとよく見かけるんやけど・・

水中滞在時間が長い人ほどいろいろな瞬間を目撃できるわけやねー

サンゴの復活は自然の力にがんばってもらうのが
一番な様な気がしますね

以前の後浜に戻れるといいですねー

それでは、また海でお会いしましょう

Lapin de mer さんのコメント...

冬の柏島から 今 戻ってきました。今回も キンギョの産卵シーンが目的だったんですが 水温が22℃に下がり 少し 動きもおとなしくなっていました。なかなか 撮影できなくて おそらく またまた撃沈です(^_^メ)

はい! また 海で。 

Shing さんのコメント...

Lapinさん、コンスタントに潜ってますね〜。
自分も今年こそ、冬でもドライを使ってマメに潜らなくてはと思ってますが、、、。
キンギョハナダイの黒バック、キレイに映えますねー。
求愛シーンとかって、動きが速いから、撮るの難しいですよね。しかし、しっかり撮れてる!さすが!!あの三角筋、伊達じゃない(笑)

Lapin de mer さんのコメント...

キンギョくん めちゃくちゃ元気で。。。感心ですわ(*^_^*)
びゅんびゅん 動くから ほんま 肩&首やられました。

自分はスキン8mmツーピースで一年潜っています。柏島は17℃くらいまでしか水温落ちんから これで なんとか。柏島のガイドもほとんど これで やってるよ。ドライは 経験ないから なんとも言えんけど カメラ構えて 首をひねったり 手首を返したりすると 水が ツーって入ってくるとか??

冬の海は 気合い いるけど でも いいよ。やっぱ1年を通して ホームは潜らないとね。カメラマンの減る これからが 自分にとって シーズンスタートかな。ほんま ポイント 貸切りなんやで(●^o^●)

Dr.R さんのコメント...

キンギョハナダイをマクロで撮るとすごいですね。
時々挑戦するんですが、ろくな写真撮れなくて。
生殖行動の貴重な写真ありがとうございます。

Lapin de mer さんのコメント...

これまでは あまりにも たくさんいすぎて 全くと言っていいほど観察しなかったキンギョハナダイ。最近 生物の水中でのやり取りが 気になって(*^_^*)オスの 必死なアピールに心打たれました。105mmだと きれいに色が出ないかなあーと思って 苦手な60mmでの撮影です。被写体に近い分 いい色が出たのかも。。。。というか やる気 満々のキンギョのオスは 本当に めちゃくちゃ きれいでした。

四八式潜水機 さんのコメント...

ひとつのターゲットの生態観察いいすね~。
セルフでじっくり潜れるのはうらやましい限りです。
深場のレアものにチャレンジもいいですけど、
こういうダイビングの方がやってみたいですね。

それにしても水温低い柏島でこれからがシーズンってすごいすね。
自分もドライを使ってどこか潜りたいなぁ。
股間をめちゃ締め付けるのがつらいですが・・・

Lapin de mer さんのコメント...

以前は バックの色がきれいな場所を選んで パチリといった撮影が大好きだったのですが だんだん 生物の”やり取り”に目が向くようになってきました。今回は TK4さんにガイドしてもらった時の記憶もあり 『ビンゴ~!』って感じでした。

水中って 限られた人しか 潜れない 観察できない 特別な場所じゃないですか。本当に ワクワクしますよね!
ということで 今週末も 観察に行ってきます(^u^)

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